いざというときに手元に置いておきたい一冊
身内の病院探しをしている時に、この06年版が非常に役立ったので、新しい情報を入手しておきたいと思い購入した。実際、自分事になった時に必死で探したのは、「いい病院」ではなく、「信頼でき、腕のある医師」だったからだ。
今回は、「体にやさしい」治療、「切らずに治す」治療が、がんや心臓病、脳卒中などの病気ごとに紹介されている点がとても興味深かった。
一般的に医療のもののグラビアは、血だらけ・お腹や胸がパックリという、おどろおどろしい写真が使われていて、思わず閉じたくなってしまうものが多いが、ここで紹介されている最新治療のグラビアページは、治療が進んでいく様子が写し出されている中に、医師のまなざしや患者との関係性が垣間見えて、温かみや明るい感じが伝わってくる。おなかや胸、頭を切らずに治せる治療や検査がこんなにあるなんて。中でも、「切らずに、痛みも感じずに、がんが死滅する」という重粒子線治療は衝撃的だった。
また、病気ごとの「治療の流れ」は、写真やイラストが入って、さらに見やすく、わかりやすくなっていた。実際に病気になった時は、どんな風に検査や治療が進んでいくのか、大筋で理解できると安心できる。たまたま知り合いの家族が脳卒中で倒れることが何人か重なって、この本を教えてあげたのだが、みんな「本当に本に書いてある通りだった」と驚いていた。
前回に引き続き、「名医からひとこと」で医師の考え方がわかるのもよかった。
メタボや歯周病の治療方法も、いろいろあることがわかって面白い。歯医...
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