納得は出来ないけれども。
誰もが恋愛に対して多少なりとも、恐怖感を抱いている物だと思う。そして本書に登場する仮名の人物の多くは、そう言った感情を強く持っているらしい。ここで記述される人物の行為の多くは褒められる物ではない。だが全く理解できないというわけでもない。サブタイトルの軽さとは違い、中身は思いの外深刻なテーマなので少し心して読んでいただきたい。
リサイクルセックスとは、一度別れた男性と安易にセックスをしたりする行為なのだが、この「安易に」という言葉を「安易に」使うことが、実は不適切である場合もあることを知らされる。
第五章までに構成された本書は、第四章までは現状と問題提起で、リサイクル・セックスの特徴と現実とリサイクル・セックスに走る彼女たちの心模様が記述されている。構成され、第五章に著者の総合的な見解と恋愛に対しての心得と解決方法が書かれている。
リサイクル・セックスによって幸せを得る女性、葛藤の中苦しみつつも抜け出せない女性など。著者は彼女らを取材し、話を聞いてそこからいくつかの メリットとデメリットを提示する。
恋愛に関する著書の多い著者だからこそだろう、視点の鋭さを見て取れる。私自身は大きく首を縦に振ることはできないが、確かに理解できる節があり、一概に否定もできないのである。
当初、強い先入観を持ってページをめくった本著だが、きっと貴方にも新しい視点を持たせてくれることだろう。彼女らの苦悩を完全に理解することは不可能だし、同意しかねる部分も少なくはないが、理解してあげるという...